「いい子達だったわよ~。礼儀正しくて、本当に喧嘩なんてできるの!?って感じだったわ」



アスカさんは


なぜか楽しそうに


語り出した



「子猫の子達なんて、笑顔が可愛くて、思わず頭を撫でちゃったわ」


「…大丈夫だったんですか‥」


「大丈夫だったわよっ。すっごく、嬉しそうに笑ってくれてたもの」



…子猫達が‥



「へぇ…」


「庵ちゃん?貴方の事、黒猫は許してるみたいよ」


「……」


「幹部の人が言ってたわ。『庵は、あの時ああするしか道が無かったんだ』『裏切りたくて裏切ったんじゃない』」



アスカさんは


とても優しい口調で


庵に言う



「『今思えば、そうならないように、庵を支えられなかったのは俺達だ』‥そう言ってたわ」


「…意味わかんね……。アイツ等は‥何も悪くないのに…」



庵は


キュッ‥と


僕を抱きしめた