「庵。アスカさん」



比奈は


真面目な瞳を


2人に向ける



「やらないで後悔より、やって後悔のがいいだろ?」



比奈は


僕に近づき


抱き上げる



「いつまでも、あの人に振り回せれてるって…………ムカつくだろ?」



比奈は


またニヤッと


笑った



「なぁ、音?」


「にゃー」



そうだね




いつまでも


あの人が描く道を


歩くのは


イヤだね



「浬音が死んでから、どれだけの年月が過ぎた?いい加減、ケジメ付けようぜ?」


「…ケジメ‥」


「庵。お前のシナリオが死の結末で終わるのなら、書き換えればいい」



比奈は


僕の頭を


撫でる



「『死』から『生』に。お前の人生は、お前のもんだろ」


「比奈‥」


「さぁ……そろそろ」



比奈は


僕を床に降ろす







「反撃の狼煙を上げようか」