「うんっ」


「‥聞いてもいいか?」


「なに?」


「……なぜ猫?」



庵は僕を


両手で持ち上げ


顔を近づけてきた



「ちょっと色々とね……まぁ、魂は僕のままだから」


「…そうか。てか、野良お前、明るくなったな」


「そう?」


「昔より、明るいぜ」



庵は


ククッと笑う



…明るくなった、か


多分、


玖音とリオンちゃんの


おかげかな



「野良。これからどうするんだ」


「あー…考えてなかった‥」