去年、わたしたちは出会いました。 夏、アブラゼミが鳴きはじめたころ。 ひとめぼれでした。 同じ委員会に参加したことが始まりでした。 彼は生徒会でした。 今となっては、出会わなければよかったかもしれません。 彼は一つ年上。わたしは彼がひとつひとつ行動を移すたびに、胸が締め付けられました。 もちろん同じ委員会なので、メールアドレスも聞くことができました。