佐紀も一目見て、マズイと思い、
自分の友理の印象を言ったのだった。
それを聞いて三田は、やはり佐紀は、
人の痛みがわかる奴だなと、思った。
佐紀は次々と、坂井の書いた皆の印象を、
読み上げて行った。
途中からは、誰も何も、言わなくなった。
全員の分を読み終わっても、しばらくは、
誰も、言葉を発しなかった。
三田が、
「どうだ、いいコーチじゃないか。
文句なんかいってたら、
バチが当たるぞ」
すると、歩美が、ノートに向かって、
「どうも、すみませんでした」
そう言うと、全員が、頭を下げた。
佐紀が、ページをめくると、
「あっ、リサのも、あるよ」
「あー、よかった。
見捨てられてるかと、思ったじゃん」
「菅谷梨沙。
直線的、突破力あり。
一度止まると、次、
どこへ行くかわからない。
キャッチ・ミス、多し」
首をすくめ、頭を掻く、梨沙。
「チナも、あるよ。
徳永千奈。
元気キャラ。
細かい事は気にしない。
自分なりのルールあり」
それを聞いて、皆、
千奈の笑顔を、思い出していた。

