友理は、フリースローを、2本とも決めた。
桃華の攻撃。
桃華の、3ポイント・シュート。
甲陽、スクリーン・アウト。
しかし、里香は、桃華のセンターに、
上から、ボールを取られた。
里香は、そのまま腰を落として、
自分のお尻で、センターの膝を押さえ込む。
友理の、シュート・ブロック、成功。
そのボールを佐紀が掴むと、ドリブル。
逆サイドから切れ込んできた雅美にパス。
シュート、成功。
後ろで、ガッツ・ポーズの、友理。
オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。
「チャージド・タイム・アウト、桃華」
三田は、ベンチに帰って来た、里香と友理に
「リカ、ナイスだ、あれでいい。
ユリも、ナイス・ブロック」
それから三田は、5人に、
「今は、そのままでいい。
自分のマークマンの動きを、
よく、見てろよ。
いいか、焦るな。
ルーズ・ボールが、相手に落ちても、
腐るんじゃない。
それはリセットしただけなんだからな
いいな、このまま、ついて行くぞ」
「はいっ」
佐紀は、友理のお尻をポンと叩き、
「ナイス・ブロック」
そして、声をかける。
「このまま、ついて行くよ。
イチ、ニッ、サン」
「ファイ」

