しばらくは、全員、茫然としていた。

最初に言葉を発したのは、友理だった。


友理「ウチら、こんなんと、やんのぉ?
   これ、絶対、無理やわ」


すると、佐紀が、

佐紀「そんなの、やってみないと、
   わかんないでしょ?」


華子「そうですわよ。
   同じ、高校生ですもの。
   どこかに弱点が、あるはずですわ」


歩美「ゾーン・チームと、
   プレス・チームが、いたよね」


里香「うん、あのデカいのが出ると、
   ゾーンだね」


友理「オフェンスも、中で持たれたら、
   終いやわ」


華子「でも、スピードは、
   あまり、無いみたいですわね」


雅美「スタミナも、なさそうに見えるけど」


梨沙「じゃあ、ユリと、同じだ。
   ユリを、大っきくしただけじゃん」


友理「ウチ、あんなんと、ちゃうわ。
   ウチのほうが、スラッとして、
   かわいいやん」


梨沙「えっ、違いは、そこかいっ!」


歩美「ハハハハ、受けるぅ」


  「ハハハハハ」


ようやく皆も、リラックスしてきた。