練習は、5対5が、中心となって来た。
平日は、時間が短く、走る練習が、
なかなか、取れない。
そこで佐紀は、土日に、
アウトのランニングを入れた。
不服そうな顔が、約1名いたが、
それでも、文句は言わずに、走っていた。
放課後、佐紀たちが練習していると、
顧問の荒木先生が、入って来た。
先生は、真っ直ぐ、三田の所へ行った。
「三田さん、すみません」
「はい、何でしょうか?」
「ここに、コーチ番号を描く所が、
あるんですけど」
先生は、そう言って、インターハイの、
参加申込書を、出した。
「ああ、それですか。
ちょっと、待ってください」
三田は、定期入れを取りだし、
その中から、1枚のカードを出した。
「ここに、番号があります」
「ちょっと、お借りします」
先生は、番号を書き写すと、
「三田さん、コーチの資格、
持ってらしたんですね」
「ええ、ちょっと、ヒマだったもんで」
そう言って三田は、頭を掻いた。
「よかったです。これが無いと、
ベンチに入れないみたいで。
三田さんがいないと、
どうしようって思いました」
「大丈夫です」
「じゃあ、これで、申請しておきます」
先生は、カードを三田に返すと、
体育館を出て行った。

