ベンチに帰って来た佐紀たちに、
今度は三田が、ハッパをかけた。
「どうした?
まだ、終わっていないぞ。
前に、“ベストを尽くす”ことを、
話しただろう?
終わりの笛が鳴るまで、
気を抜くんじゃない!」
佐紀の消耗は、激しかった。
しかし、2年生に、使えるガードはいない。
“ここはサキに、
行ってもらうしかないな”
三田は、佐紀に声をかけた。
「サキ、行けるな」
「大丈夫です」
「よーし、気を抜くなよ。
もう一度、気合を、入れ直せ」
梨沙が出て来て、ガッツ・ポーズをした。
「ヨッシ」
全員で、
「ヨッシ」
もう一度、梨沙が、
「ヨッシ」
全員が、
「ヨッシ」
「さあ、頑張って、行こうじゃん」
佐紀が、声をかける。
「気合いれて、行くよ。
イチ、ニッ、サン」
「ファイ」

