梨沙の話を聞いて、 佐紀は、不服そうに言った。 「で、何で、みんな、来たの?」 「華子がねっ」 梨沙は、上手に、華子のマネをした。 「“それは、みんなに知らせなければ、 いけませんわ”って、 みんなにね、電話しまくったじゃん」 「もうー、華子めぇ」 「したら、達也も、電話して」 「もう、やめてよね」 梨沙は、少し険しい顔になって、 「達也は、知ってたじゃん。 サキ、何で、言ってくれなかったの」 「だってぇ」 「私に黙ってたから、 バチが当たったんだよ、バチが」 「もぅ~」