オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。

  「タイム・アップ」



甲陽は、決勝に、コマを進めた。


観客席では、弥生たちが、大喜びしていた。

佐紀たちが、アリーナから出ると、
弥生たちが、やって来た。


弥生「サキ、おめでとう。
   いよいよ、決勝だわね」


佐紀「ありがとうございます」


明美「ホント、ハラハラしたよ。
   よかったね」


千夏「今度のコーチ、肝が太いねぇ。
   1点差なのに、平気な顔して
   座ってるじゃん」


佐紀「私たちは、負けるとは、
   思っていませんでした」


千夏「おっ、言うねぇ」


弥生「明日の決勝、
   みんなで、応援しましょう。
   みんなに、連絡しますわ」


明美「そうですね。じゃあ、手分けして、
   連絡しましょうか」


千夏「だなっ」


弥生「明日は、大応援団で、来ますわよ」


佐紀「はいっ、ありがとうございます」


弥生「じゃあ、明日も、頑張ってね」


佐紀「はいっ」


弥生たちは、手を振り、帰って行った。