三田は、皆を集めて、
「サキ、ソノ、ユリ、アユ、リカ、
この5人で行く。
ディフェンスは、もう一度、
デルタ・プラス・ツーに、戻す。
ただし、それを、ハーフラインから、
展開する。いいな」
「はいっ」
「みんな、俺が合図したら、プレスだ。
合図は、俺が座って、リサが立つ。
いいな」
「はいっ」
「よーし、最後まで、気を抜くな。
行くぞっ」
佐紀が、声をかける。
「気合いれて、行くよ。
イチ、ニッ、サン」
「ファイ」
三田の横で、梨沙が、
「茅島、プレスで、来ますかね」
「さあな、もう体力は、
残っていないはずだが。
もし来たら、望むところだがな」
試合が再開された。

