友理は、逆転したので、
嬉しそうに、帰って来た。
それを見た、三田は、
「よーし、いいぞ。
しかし、まだ、終わった訳ではない。
気を引き締めろ」
しっかり、うなずく、友理たち。
「前にも、言ったろ。
勝ったと思った瞬間、
負けが始まるんだからな」
「はいっ」
「このままでは、絶対、終わらない。
向こうは、何か、仕掛けて来るぞ、
油断、するなよ」
「はいっ」
第4クォーターが、始まった。
茅島は、プレスを仕掛けて来た。
すると、徐々に、点差が詰まって来た。
ベンチでは、梨沙が、ヤキモキしていた。
「コーチ」
「うん、早くも、プレスで来たか」
三田は、タイムアウトを取った。
残分8、甲陽、5点のリード。

