部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル


友理は、逆転したので、
嬉しそうに、帰って来た。

それを見た、三田は、


  「よーし、いいぞ。

   しかし、まだ、終わった訳ではない。
   気を引き締めろ」


しっかり、うなずく、友理たち。


  「前にも、言ったろ。

   勝ったと思った瞬間、
   負けが始まるんだからな」


  「はいっ」


  「このままでは、絶対、終わらない。

   向こうは、何か、仕掛けて来るぞ、
   油断、するなよ」


  「はいっ」



第4クォーターが、始まった。

茅島は、プレスを仕掛けて来た。

すると、徐々に、点差が詰まって来た。

ベンチでは、梨沙が、ヤキモキしていた。


  「コーチ」


  「うん、早くも、プレスで来たか」


三田は、タイムアウトを取った。

残分8、甲陽、5点のリード。