茅島は、三田の読んだ通り、
ポストに、ボールを入れて来た。
しかし、友理が踏み込むと、シュートせずに
ボールを返した。
茅島ベンチで、コーチが叫ぶ。
「攻めろっ、攻めるんだ」
しかし茅島は、得点を、
4番と6番に頼っていたため、
センターは、攻める事に、慣れていなかった
甲陽ベンチでは、佐紀が、
「あ~、センター、ビビってるね」
「以前の、誰かさんを、
見ているようですわ」
すると、歩美が、
「それを言っちゃあ、
可哀そうじゃん」
あからさまな、ポストへのパスは、
雅美のカットに、引っ掛った。
オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。
「クォーター・タイム」
甲陽、11点の、リード。

