部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル


茅島は、三田の読んだ通り、
ポストに、ボールを入れて来た。

しかし、友理が踏み込むと、シュートせずに
ボールを返した。

茅島ベンチで、コーチが叫ぶ。


  「攻めろっ、攻めるんだ」


しかし茅島は、得点を、
4番と6番に頼っていたため、
センターは、攻める事に、慣れていなかった



甲陽ベンチでは、佐紀が、


  「あ~、センター、ビビってるね」


  「以前の、誰かさんを、
   見ているようですわ」


すると、歩美が、


  「それを言っちゃあ、
   可哀そうじゃん」



あからさまな、ポストへのパスは、
雅美のカットに、引っ掛った。


オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。


  「クォーター・タイム」


甲陽、11点の、リード。