三田は、帰って来た佐紀に、
「どうだ、行けるか?」
「はい、少し、キツいです」
「そうか。少し、休んでろ。
アキ!」
三田は、亜紀を呼んだ。
「アキ、後半、お前が、6番に付け。
いいな、絶対に、ボールを、
持たせるなよ」
「はいっ」
三田は、皆を集めて、
「よーし、点差はまだ、一桁だ。
これ以上、離されないようにしろ。
後半は、モモ、リカ、ユリ、ミヤ、
それと、アキで行く。
モモは、4番に付け。
いいな、ファウルは、するなよ。
抜かれたら、後ろに任せろ。
ユリ、リカ、ミヤの3人は、
ゾーンだ。
ユリが真ん中で、3角形のゾーンを
組むんだ。
ただし、ハーフ・ラインで、
マン・ツー・マンと同じように、
番号をコールして、捕まえろ。
なるべく、ゾーンだという事を、
悟られないようにするんだ」

