このプレーで、4番が、慎重になった。

華子の後ろに、友理が控えている時は、
安易に、カット・インしなくなった。

茅島は、センターを、逆サイドに置き、
友理を遠ざけてから、4番にボールを入れた

すると、4番は、カット・インして、
シュートを入れるか、
ファウルを取っていた。

これには、さすがの華子も、
手が付けられなかった。


佐紀は、必死に6番に付いていたが、
さすがに、クォーターの終わり頃には、
疲れが目立つように、なって来た。

しかし、少しでも離すと、
シュートを打たれるので、必死についていた

ここまでは、6番を封じ込めるのに、
成功していた。


オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。


  「ハーフ・タイム」


甲陽、9点の、ビハインド。