部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル


佐紀たちが、声のした方を見ると、
弥生と明美が、立っていた。


  「弥生さん、アケさん!」


後ろには、麻紀と千夏もいた。

皆、走って行って、4人を取り囲んだ。


  「見に来てくれたんですね」


  「ええ、見せてもらったわよ」


千夏が、

  「あんたら、強いじゃん」


  「ありがとうございます」


すると、弥生が、


  「コーチ、替わったの?」


と、訊いた。

佐紀は、目を下に落とし、


  「すみません。
   私のせいで、辞めてしまいました」


  「サキだけのせいじゃ、ありません」


  「そうです」


弥生は、笑いながら、


  「あなたたち、ホントに、仲がいいわね

   まっ、坂井さんも、
   かなり歳を取られたから、
   今頃、のんびり、してるかもね」


  「はい、だと、いいんですけど」


  「じゃあ、次も、見せてもらうから、
   頑張るのよ」


  「はいっ、頑張ります」


千夏も、大きな声で、


  「みんな、頑張れっ!」


と言うと、佐紀たちも、大きな声で、


  「はいっ」


  「うん!、その調子。
   元気で、よろしい」


  「ハハハハハ」


皆で、笑い合った。