ベンチに帰って来た5人が、
もう、イッパイ、イッパイなのは、
容易に、見て取れた。
“もう、ダメだな”
板倉は、そう思った。
“しかし、これで終わりではない。
まだ、県大会もある。
そのためにも、ここは、
頑張らせなければいけない。
それが、明日につながるのだ”
“明日につながる”という言葉を思いつき、
板倉は、一人悦に入った。
板倉は、ベンチに座り込んでいる5人の前に
しゃがみこみ、
「もう少しだ、頑張れ!」
そして、キャプテンに、
「何とか、立て直すんだ。
あいつらの対策は、もう、いい。
お前たちが、いいと思う事を、やれ。
明邦のバスケットを、
しようじゃないか。
それが、明日につながるんだ」
それを聞いて、5人にも、元気が湧いてきた
コーチの言った通りやらなければ、叱られる
それが、無くなった。
ようやく、皆、混乱した頭を、
リセットすることが出来たのだった。
「よーし、行くぞー」
「明邦、ファイトー」
「オー」

