その話を聞いて、友理は、しみじみと、
「そうなんや。
ウチのお母さんも、似たようなこと、
言ってたわ。
きっと、そう言いたかったんや、
思うわ」
桃子は、
「だから私も、もう少し、
甘える事にしたんだ。
夢に向かって、頑張る、ニャン」
しかし、誰も何も、言わなかった。
「ほらっ、今だよ、ココ、ココ。
今、突っ込まなきゃ」
すると、雅美が、
「やっぱり、カラミ辛いや」
「うん、やっぱ、無理」
「えー、さっき、言ったのにぃ」
佐紀が、
「遅くなったから、もう、寝よっ?」
「そうだね」
「えー、サキまでぇ」
「さっ、寝よっ、寝よっ」
電気を消して、皆、布団に入った。
しかし、佐紀は、友理と桃子の話の衝撃に、
なかなか、寝付かれなかった。
周りの皆も、頻繁に、寝返りをうっている。
どうやら、皆も、寝付かれないようだった。
しかし、何度か寝返りを打っているうちに、
自然と、眠りに落ちて行った。

