部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル


先にやって来たのは、友理だった。

友理は、ガッツ・ポーズをして、


  「やったー、勝った」


そう言うと、崩れるように膝に手を付いた。

すぐ後から、美智子も、やって来た。

友理の横まで来て、同じく、
膝に手を付き、ハアハア、言っていると、
佑香がやって来て、


  「ねっ、わかったでしょ。
   ランニングを嫌がると、
   こうなるのよ。

   もっと、頑張りなさい」


すると、2人同時に、


  「はい」


と言った。

佑香は、微笑みながら、友理を見て、


  「あなたに言った訳じゃないけど、
   あなたも、同じね。

   頑張るのよ」


そう言って、友理の肩を、ポンと叩いた。


  「はい、頑張ります」


美智子は、背筋を伸ばし、


  「次は、負けないからね」


と、笑顔で言った。

友理は、膝に手を付いたまま、下から見上げ


  「私も、負けません」


すると、佐紀がやって来て、


  「さっ、行くよ」


と、友理のお尻を、ポンと叩いた。


  「ちょっと、待ってぇな。

   もぅ、サキ、バスケの事になると、
   厳しいんやから」


そう言いながら、友理も、ヨロヨロと、
体育館へ、入って行った。