梨沙たちが、ロビーに行くと、
横の部屋から、楽しそうな声がしていた。
梨沙が、何だろうと、覗くと、
大学生たちが、宴会をしていた。
久美子が、梨沙たちを見つけ、招き入れた。
「おっ、高校生諸君、
さあ、入った、入った」
梨沙たちが、恐る恐る入って行くと、
上級生は、ビールを飲んでいた。
「君たちも、飲む?」
「いえ、私たちは」
「ダメだよ、未成年に、お酒勧めちゃ」
そう言う佑香も、結構、酔っていた。
「1日の疲れは、これで取らなくちゃ。
プハーっとね」
「あれっ、ほかの子は?」
「部屋で、勉強してます」
佑香は、ロレツの怪しい声で、
「おお、それは、感心、感心」
そう言いながら、後ろから、
梨沙と桃子の間に入り、肩を組んだ。
「もう、ユカ、飲み過ぎだよ。
高校生に絡んじゃ、可哀そうだから、
あっち、行ってて」
そう言って、佑香を押し出した。
「驚いた? キャプテンともなると、
いろいろ、あるからね。
ああやって、ストレス、
発散させてんだよ」
梨沙たちは、普段の、コートとは違う姿に、
圧倒されていた。

