アナタに二回目にあったのは
病院でした。
なんでココにいるの?
そう思ったとき
聞いておけばよかった。
そうすれば
今とは違う未来が
見えていた気がする。

私はぼ~っとすることが多かった。
から、
ぼ~っとしてて車にぶつかった。
たいした事ない怪我だと思ってたけど
なんか内出血がひどいらしくて
2週間入院することになった。
そこで隣のベットに居たのがアナタだったんだ。
よく分からない管が
鎖骨から出てた。
何かで見た気がしたけど
今はそんなことどうでも良かった。
何を話すか、
どう声をかければいいのか・・・
分からなくて・・・

「あ!財布の!」
彼が先に気づいた。
「えぇ。財布の。」
そう言って私は笑った。
あまりにあなたの顔が
驚いてたのが
おもしろくて。
「えと・・・名前は?」
「由亜です。上乃由亜。」
私は笑顔で繰り返す。
「僕は、永久。杉浦永久。」
そう言って彼は右手を出す。
私も右手を出して
握手をした。
熱い手だった。
一生離したくないと思った。
あなたはあのとき・・・
何を思ってましたか?