「学校は今休みだろ?」 「うん、夏休み……」 いいなぁ…夏休みか 俺も学生だったらな…なんて思ったらキリがない そろそろ仕事しないと 「よし、じゃあ仕事しような」 「はぁーい」 ストンと翼を下ろして、ソファーに促す ちゃんと鉛筆を握ったのを確認して、一度髪にキスを落とす 「なんかあったら幸弘呼べよ」 「うん」 コツコツと大理石を踏むと、なんだか気分が弾む さっきの死んだような空気とは全く違った、太陽のなかのような明るい雰囲気になっている