社長の溺愛




「ん~……」



人肌が気持ち良いのか、もっともっとというように擦りよってくる



「どうした?」


「ん…?」


「翼、寒いのか?」


「違うよ、慎が大好きなの」



「…………」




いきなりすぎて声も出ない


瞬殺とはまさにこのことだな




「そうか…ありがとな、俺も好きだよ」


「好き………なの?」


「?…あぁ、好きだよ…?」



『好き』それは俺にとって本当に心から出た言葉



だけど翼は悲しそうな顔をする


どうしてだ……?





その理由がわかるのは、まだ少し後だったりする―――………