翌朝、目覚めると 春江はまだ眠っていた。 わしは春江の寝顔を見ながら、 改めて昨夜の出来事を思い返すと いろんな思いが交錯した。 (本当にすごいお嬢さんだな) (これから新しい生活が始まる) (若気の至りではないだろうか) (今頃ご両親は 探し回ってるのでは?) だが、 【もう二度と春江を離さない】 それだけは確かに わしの心に芽生えていた。