サンドウィッチを食べながら、 春江は2、3枚の絵を黙って 何度も見返していたが、 「やっぱり、上手!」 というと、 「あなたは きっと真っ直ぐな人なんだわ」 と、まじまじとわしを見つめて くる。 「絵を見ただけで、 性格がわかるんですか?」 と目のやり場に困りながら訊くと 「だって、 絵は、その人の鏡みたいなもの でしょ?」 と春江は当たり前のように返してくる。 春江が無造作に言ったその言葉は わしの心に深く響いた。 そんなことは 考えたこともなかったからだ。