二人は灯台の上まで登って景色を 観たが、 簡素な鉄柵に怯えて早々に下まで 降りてきた。 【地球がまあるく見えるん台】 まで下ったところで 二人はベンチに腰を下ろした。 息を落ち着かせて改めて眺めると その圧倒的な壮観に息を飲む。 水平線を端から端まで目で追うと 本当に地球が丸く感じられた。 遥か遠くに見えるタンカーは、 まるで小舟のように浮かんでいる。 しばらくその光景に目を奪われて いたが、 留美は恭一に目を向けると口を開いた。