それから、半日も経つと、 春江は自分で起き上がれるまでに 回復していた。 主治医の先生も 「回復に向かうでしょう」 との判断だった。 午前中には、 息子夫婦や孫たちも顔を揃え、 回復を確信して皆で談笑していた。 息子達の冗談に笑っていた春江が 「あ!3日間も寝てたってことは 今日は私の誕生日だわ!」 と突然思い出したかのように 歓喜の声をあげた。 ・