「……あんなに笑うなんて、酷いです。」

助手席の彼女は、頬を少し膨らませて、不機嫌そうにしている。


「ごめんって…。」



さっきいたコンビニは、もう影も見えないくらいに遠ざかっていた。



「雪葉ちゃんは何処に行きたいの?」

少し空気を変えるために、聞く。



「えっと…。」



その問いに、彼女は少し口を濁らせた……。