「あ!!春陽さん!」

そう言いながら、近くに来た。



手には、少し大きめの手提げ袋。



「雪葉ちゃん、もしかして買い物に行く?」

その質問に、コクリと頷く。



ここら辺には店無いから、バスとか車で行った方がいいよ、と言おうとした。


……でも、



「はい…。そうなんですけど……。」


彼女が先に口を開いた。