「どうしたの……?」


雪葉はそう、首を傾げる。




「……あ、いや。


な、次あれ乗らない?」



しまったと思い、何か乗っていないものはあるか、後ろの方を見る。




……俺は即座に後悔した。






周りにあったのは、





“観覧車”




だけだ。