いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)



「和泉が言わない訳無いだろ…。」



言いながら、彼女の行動にも呆れるものがあるよな、と思う。


あいつは歩く拡散機だと思うべきだ。

口軽いし。




「せっかく驚かせようと思ったのにな。

これじゃ私が驚かされたみたいじゃん……。」



ブツブツとふてくされたように頬を膨らませながらそんな言い方をしている雪葉。





そんな光景は、久々だった気がしてなんだか微笑ましかった。