季節はいつの間にか、秋から冬になっていた。


……もう、11月も終わり。




雪葉の病気は、良くはならないものの、悪くなっているようにも見えなかった。



……でも。



「雪葉…、また痩せた?」


「そんな事ないよ。」



日に日に彼女は痩せていっている様で、少しでも目を離せば直ぐに消えてしまいそうなくらいに、

儚い


……そんな存在になっていた。