「和泉のビビリー。」

愛希が囃し立てる。



……全く、こいつらは小学生か。


湊はそんなやり取りは一切気にせずに鍵を差し込む。



カチャ。



「開いた。」



「おお!どれど…ケホッ。」


「すごいホコ…ケホケホッ。」


……部屋は、既に埃の塊と化していた。