差し出された花束を見て、雪葉は目を輝かせた。


「綺麗……。」


「よかったぁ~!」


和泉が、選ぶのに時間掛かったんだ~と言う。


その間に俺が愛希に渡された服とかの入っている袋を棚に仕舞う。



「……向日葵?秋なのに、珍しいね。」


渡された花束を見て、雪葉が呟く。



「うん!造花だけど、凄く綺麗でしょっ?」


「うん。ありがとう。」


そう言って微笑んでから、雪葉が俺が閉めようとしていた棚の扉を指差して、




「そこに小さい箱入ってる……?」


と、聞いた。