「雪葉、203号室に居るって…。」


「……そっか。」



2階に、その部屋はあった。



ドアをノックして、入る。




「………。」


ドアの先に居たのは、笑顔の雪葉なんかじゃなかった。





そこに居たのは、人工呼吸器をつけて、



静かに、でもどこか苦しそうにして眠っている彼女だった。