「未来さん! 泣かないでくれ!」 グイッ 肩を掴まれてそう言われ、自分が涙を溢していた事に気付いた。 「昨日の昼過ぎの報告では、その平場の範囲がほとんど終了して、残りが終了次第、高台の方へ移動する……そう言ってたんだ! だからきっと、あの時間にはこっちの方に居た筈だから!」 大野さんがさっきとは別の範囲を、指で強く指し示しながら、大きな声で言った。 そう信じたい。 きっと、大野さんもそうなんだろう。