野に咲く一輪の花の如く


急に大野さんが顔を上げた。

そして、胸ポケットから畳んであった一枚の紙を取り出した。



「あいつが今回行っている現場の範囲図」



えっ?

大野さんはその紙を広げて、私に差し出した。



進の居る場所?



私は受け取って見た。

A3サイズの紙には、地図が載っていて、一部の地域が太枠で囲まれていた。