野に咲く一輪の花の如く


「進、今日は日帰りの出張へ行ってる筈で……」



その言葉に、おばさんがハッとした。

「もしかして、沿岸部に?」



私は頷く事しか出来なかった。



もし1日ズレていたら、こんな心配する事は無かったのに……。

きっと夜にはお互いの無事な姿を確認して、一緒に不安な夜を過ごせた筈だったのに……。