野に咲く一輪の花の如く


何処にでもありそうな、木造2階建ての一軒家。

去年定年退職をした父と母が住んでいた。



外観的には、被害が無さそうだけど……。



「未来!」

車から降りて家の外回りを確認していたら、お母さんの声がした。



えっ?



「お母さん、何してるの?」

『ただいま』を言う前に、見付けたお母さんの姿を見て、そう訊いてしまった。