野に咲く一輪の花の如く


「おう! 未来ちゃん、大丈夫だったか?」



「はい……部屋の中はメチャクチャですけど、ケガはありません。

それより、チーフ以外は自宅待機って言われましたけど、何か私でも出来る事ってありませんか?」



私の言葉に、店長は少し考え込んだ後、首を左右に振った。



「とりあえず、他店がどうなってるかも分からないし、営業出来るようになるまでの段取りや対策を考えるよ。

何か手伝って欲しい事がある時は、チーフから連絡させるから……ありがとう」



店長は私の肩をポンポンと叩いて、従業員出入口の方に小走りで去って行った。