野に咲く一輪の花の如く


「進?」

「ヤバい……今更ながら、『生きてて良かった』って思ったら、このまま未来と一緒に帰って、未来とずっと一緒に居たい……そう思ってしまった」

進はそう言ってから、2階の方に目を向けた。



私だってそうして欲しい。

会えなかった時間を埋める位、ずっと一緒に居て欲しい。



だけど。



「ほっとけないんでしょ? 大丈夫、分かってるから」

私がそう言うと、進はハッとして再びこっちを見た。



そして、進が何かを言おうとした時。



バン!



ん?

家の前で車のドアが閉まるような音がした。