「車で迎えに行こうとしたらしいけど……大渋滞していて車が全然動かないから、車は諦めて徒歩で迎えに行こうと、一度自宅に戻ってから散策路を下りていた途中で……津波が来たらしい」
ギュッ
胸が締め付けられた。
大切な人が居る場所が、自分の目の前で津波に飲み込まれていく……そんな残酷な現実がもし私だったら……耐えられないかもしれない。
「俺は高台の方は駐車場が無いから、下の立体駐車場に車を止めて、歩きで作業をしていたんだ」
私が考え事をしていると、進が今度は地震発生時の自分の状況を話し始めた。
メニュー