野に咲く一輪の花の如く


「進? 死のうとした、って?」

伊藤さんの後ろ姿を見送っていた進に、そう声をかけた。



「ああ……中で話すよ」

進はそう言って、伊藤さんが居る2階ではなくて、1階の部屋へ向かった。



私も後を追いかけて行く。

そして、茶の間らしい和室で、コタツに進が座ったので、私も座った。

電気が復旧していないので、中は温かくなかったけど、そんなのは全然気にならなかった。



少し沈黙が続いた。



私は進の言葉を待っていた。



すると。