野に咲く一輪の花の如く


「……進?」

思わず確認してしまった。



すると、苦笑いをした後、真顔になり、両手で私の頬を包み込むようにふんわり触ってから……。

ギュッ



「未来の事、こんな風に抱きしめられるのは、俺しかいないだろ?」



耳元で聞こえる優しい声。

体に感じる温もり。



考える必要なんてない!



「進!」

私はその存在を確かめるように、ギュッと背中に手を回して抱きしめた。