野に咲く一輪の花の如く


『車を無くして帰れないだけ』

『携帯を無くして連絡出来ないだけ』

何処かで、無事で居る……そう信じたい。



しばらく、沈黙が続いた。



「……かないの?」

小さな声で真由が何か言った。



「えっ? 何?」

私は最初の方が聞こえなくて、聞き返した。

すると。



「迎えに行かないの?」



今度はハッキリと真由は言った。