【続編】長男のカゴ

何かお願いでもあるのかと思い、カップを捨ててからさっきの場所へ。



「んなぁっ!?」

「いい匂い…」



だ、抱きしめられてる…けど…?



どうして…?



善のくるまってた布団に吸収されてしまったあたし。



鼓動の早さがさっきよりひどい。



「ぜ、善…?」

「はい~?」

「なにしてんの…?」

「なんか無性にこうしたくなったからしてみた」



なにそれ…。



あたし…動けないよ…。



どうすりゃいいの!!



「柔らか~い…」

「は?デブって言いたいの?」

「違う。腕とか、筋肉少ない感じが柔らかくていい…」

「離してくださいます?」

「ヤダ。このまま寝る」

「バカ言わないで!!」

「ケチ怜~…」



解放されたカラダは善の熱が移ったみたいに熱い。



顔も熱い…。



「こういうの困るんだけど!!」

「なんで?」

「ドキドキするからじゃん!!」

「お前、俺のこと好きなの?」

「好きだからドキドキすんの!!えっ…?あたし今何言ってんの…?」



好きだからとか…何言ってんの!?