【続編】長男のカゴ

ボケッとベッドに座って布団にくるまってる善がカワイイ…。



「普通科の自販機でプリン買ってきてあげたけど食べる?」

「食う…。でも怜のなけなしの生活費…」

「今日の授業で結構稼げたからボーナスみたいな感じ」

「なら食う…」



プリンを持って善に近づくと手を出さない。



まさか食わせろって…?



「自分で食べられるでしょ?」

「寒いから手が出ない。俺、病人だもんね…」

「なんなのもぅ!!」



仕方なくベッドに座り、プリンを開けた。



またドキドキしてきた…。



開いた口にプリンを入れたらパクッと一口…。



「うまぁ」



そう言って幸せそうに笑った…。



心臓!!



いちいちドキッとするなっ!!



「も、もっと食べる?」

「食う」



無言でプリンを口に運ぶあたしと、絶対面白がってる善。



ドキドキしすぎて手が震えて来ちゃった…。



「はい、最後…」

「あ~ん」

「おしまい」

「うまかった。それ捨ててからここ座って?」



なぜ?