【続編】長男のカゴ

少し引っかかったけど、それはそれでまぁ…うん。



善にも何かあるんだろうし。



深く突っ込むのはやめた。



「僕も善の家に遊びに行きた~い」

「来い来い!!」



善を見てるといろいろ考えた自分がバカらしくなるよ…。



善はあたしを女として見てないな…。



「そういえばあたしも男友達っていなかったかも」

「お前も違う友達になんのか…」

「んなわけないでしょ。特に仲のいい友達がいなかっただけ」

「そうか。怜って付き合いやすいのにな」



そ、そんなこと言われると照れるじゃん…。



素直な善の言葉は本当にストレートだよ…。



絶対イイヤツ…。



「早く連休こねぇかな~。末妹に会いてぇ」

「超お兄ちゃんだね~」

「超お兄ちゃんだから。5人も下にいりゃあな」



少し楽しみができた。



どんな家族なんだろう。



この善を育てた両親が作った家だからきっとステキな家族に違いない。



「さぁ、勉強のお時間です。みなさまご自分の席へ」

「何の授業?」

「善様の好きな株です」



頭良くは見えないのにぃ~…。