【続編】長男のカゴ

支えられたお腹が暑い…。



「何してんだよ。気をつけろよな」

「ご、ごめん…」

「さっきの試合で疲れたなんて言うなよ?バット振っただけなのにな?」

「ムカつく!!今日からあげやんないから!!」

「ムリ!!ヤダ!!食う!!」



なんか…善ペースに巻き込まれる…。



不思議なヤツだ…。



ジュースを買うのも一苦労だった。



普通科が寄ってくるから!!



ここぞとばかりに善と雪村君に話しかけたりして。



あたしは無視。



番号聞いたりタイプの女聞いたり。



そもそも雪村君ちってなにしてるんだ?



「雪村君の家ってなにしてるの?」

「ケータイとかネットとか~、そういう関係。なに?興味持っちゃった?」

「別に持ってない」

「外泊許可もらったらデートしようね~」



しないから!!



そもそも外泊許可なんてもらってもあたしは帰るつもりないし。



軽くあしらって次の試合。



それも見事な善の投球のおかげで1点も取られなかった。